Class DE15 Across Verdant Hokkaido
- May 11
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Updated: May 23

▲新緑が芽吹く春の宗谷本線. 山間に汽笛が響き, 単行のDEが軽やかに走り去る.
重厚な佇まいと無骨な機能美を纏った国鉄時代の車両は, 軽量化やコスト削減を優先した近年の新車とは一線を画している. 車体造形を尊重した標準塗装もまた, 余計な装飾に頼ることなく端正で一貫した美しさがあるのだが, そんな車両もここ数年で急速に数を減らしている. そんな中, 北海道に残る希少な凸型ディーゼル機関車DE15形を撮影する機会に恵まれ, 緑の息吹に包まれた道北の春景色とともに記録することができた.

▲陽が翳ってしまったが, 春先の宗谷線らしさが出るようDEをワンポイントで捉えた一枚.
5月の北海道は, 長い冬から目覚めた木々が一斉に芽吹く時期だ. 宗谷本線沿線もフレッシュグリーンに染まり始め, 北の大地ならではの雄大なスケールも相まって, 鉄道風景を撮影するには絶好のタイミングである. 紅いDE15形は, 遠景でも一際強い存在感を放ち, 淡い新緑とのコントラストも抜群. 何より, DEの国鉄顔は風光明媚な路線によく馴染む.

▲勾配を登ってくるDE. さほど山奥ではないが, 付近では過去に羆の出没が確認されている.
今回のDE15形の走行は, 機関士の習熟を目的とした実車訓練のためで, 毎年この時期に設定されることが多い. 旭川運転所や名寄運転所を拠点に日によって様々な運行パターンがあるようだが, 貴重なDE15が線内を往復する, 言わば絶好のフォトランである.

▲柔らかい西陽に照らされ, 淡い緑の森を駆け抜ける. DEの煌々と輝く前照灯が眩い.
厳冬期はラッセルヘッドを装着して過酷な排雪任務に従事しているDE15だが, 春の陽気に包まれた長閑な鉄路をトコトコ走る姿もまた風情がある. スノーピアサーのように雪原を突き進む勇壮さとはまた異なる, 穏やかで軽快な走りをカメラに収めた.


